Vtuberの心裡はるです。イリアム用の配信機材を質問されることが増えたので元々spoon用にまとめていた記事を現在の市場在庫に合わせて書き直してみます。
入門用マイクをはじめ、ちゃんとした機材を揃えようとすると値段が跳ね上がるので予算別にまとめてあります。これから機材を揃えたい方はぜひ♪
ちなみに、SPOON、私を布教して、ツイキャス(スマホ配信に限る)、ポコチャ 、17ライブなどのスマホ配信アプリにもそのまま活用できますよ。但しハクナに関してはモノラル配信になっているので立体音響マイクは使用することができません。
◇予算5千円以内
・ゼルサウンド
5000円以下で入門用マイクと言えばiPhoneにもAndroidにも対応しているこちらのマイク一択になります。
別端末からの音楽も流すことができ、エコーもかけれる優れもの。やろうと思えばこれ一本でコラボ相手の声も配信に乗せることができます。
ただし個体差が激しいので不良品引いたらすぐ交換してもらいましょう。そして音質はまあやはりお値段なりの音。それでもコスパ的には最強です。SONYのAndroid勢は元がバイノーラルマイクになってるので使わない方が音は綺麗ですが、それでもエコーや音楽が流せるのは魅力的です。
iPhoneの場合、3.5mmプラグをLightningにする変換アダプタも忘れずに。
◇予算1万5千円以内:バイノーラル(立体音響)用マイク
・センスライフライク2
SPOONで立体音響配信といえばほぼ確実にこのマイクが使われてます。
こちらは高音質配信というよりは立体音響で配信したい人向けのマイクです(だって機材の値段が4万くらいに跳ね上がるんだもの)。なんとiPhoneに接続するだけで使えちゃう。ただし音楽を流す方法はないので別端末のスピーカーで再生してそのまま音を拾う形になります。
iPhoneだけでなく一部のAndroidにも対応したのは嬉しいポイント
詳しいレビューはこちら
◇予算4万円〜(機材を揃えたい人向け)
・AG03Mk2+コンデンサーマイク
ここから一気に予算が跳ね上がりますが、機材をつなげている人たちが使っている配信機材はこの辺りの価格〜となります。
オーディオインターフェイスにAG03 mk2を選んでいる理由は同価格帯に比べて音質が低いというデメリット以上に、マイクをモノラルにした状態で別端末からの音楽をステレオで流せて、エコーをかけて、ループバックがついてるオーディオインターフェイスがAG03 mk2くらいしか存在しないからです。
AG03 mk2はバスパワーでも動きますが、micro USBケーブル(昔のAndroidの充電ケーブル)を接続してコンセントから電源を取った方がノイズは減ります)。
1チャンネルにマイクを、2,3チャンネルに別端末からBGMを流すことができます。
ちなみにパソコンの音をAG03 mk2に入力する場合は、コラボ相手の音声、BGM、効果音を全てパソコン一つで入力できるため無駄にiPadなどを繋げる必要はないです(見た目は派手になるのでカッコ良くは見えるかもしれないけど、ケーブルもごちゃごちゃしますしね)。
AG03 mk2自体、音質がいいわけではないため、3dio XRLタイプを使っている場合や後述の高音質配信を目指す場合はAG03 mk2以外のオーディオインターフェイスをおすすめします。
マイクに関してはオーディオテクニカのAT2035がお勧めですが、現在市場から在庫が枯渇しているため同価格帯で同じような性能のLCT240Proを選んでいます。AT2035に比べてコンパクトなのと少しだけ音が太く撮れるという印象。
※AG03はAndroid非対応でしたがAG03 mk2からAUXが入出力に対応したことにより、使えるようになりました。
マイクのグレードを下げてもう少し値段を抑えたい場合は、
・BOYA M800
値段控えめで性能はいいです。AT2035よりちょっと音が太く撮れるという印象。
◇予算6万円〜(超高音質配信)
・オーディオインターフェイス2台+DAWソフト+iztope社 RX Elements
自分が使っている構成となります。予算が高額になりますが、AG03を使った配信よりも高音質配信を目指すことができる構成です。
またエコーをかけたり、パンニング機能を使うことでマイク一本で擬似的に立体音響を作り出すことができます。
基本的にAG03 MK2以外のオーディオインターフェイスを2台買うことをおすすめしています。自分はUAD社のVOLT 276(もしくはUAD社のAppolo solo)+Steinberg社のUR22Cを使っています。
VOLT276を選ぶメリットとしてableton社のLive11というDAWソフトのバンドル版がついてくるのでDAWソフトを別途用意する必要はありません。
お値段をもう少し安く抑えたい場合はNI社のkomplete audio2もおすすめです。スマホ非対応ですが、パソコンに接続する分には1万円台で買えるオーディオインターフェイスの中ではベストだと思います。
流れとしては
1、1台目のオーディオインターフェイスをパソコンに接続してDAWに音を入力
2、DAW上ではRXのvoice-de-noiseでノイズを削り、イコライザーやコンプレッサーなど整音した音+任意のBGMを出力。
3、1台目のオーディオインターフェイスのアウトプットから2台目のオーディオインターフェイスに入力
4、2台目のオーディオインターフェイスをスマホに接続して配信
になります。
+@としてnanoコン類をパソコンに接続することでボリュームの調整やBGMの切り替え、効果音のポン出しを手元のコントローラーで完結させることができます。
◇番外編:3dio XRLタイプを使った配信をしたい場合
3dio XRLタイプを使う場合はこちらの記事を参考にしてください。
ただスマホで接続できるオーディオインターフェイスはUR22CもしくはVOLT276などになります。
◇番外編2:ASMR配信をしたい場合(予算2万〜)
・タスカム DR-07X
USB接続タイプのマイクで変換アダプタを使えば iPhoneにも使えます。元はボイスレコーダーのためマイクとしての音質もそれなりにいいです。ただ単三電池で動くのですが、結構な勢いで電池がなくなるのでエネループなどの充電式の電池必須になります。
実際に声を撮るためのマイクというよりは炭酸やシャンプー、ローションなどASMR向けの音を配信したい際にはおすすめです。
Androidには非対応ですが、一部使える機種があるとか(メーカーは動作保証をしてません)。
◇ボカロ機材歌枠用の機材(オートチューンを用いたケロケロボイス)
・ヘリコン ボーカルエフェクター
SPOONでも多かったボーカルエフェクターを用いたケロケロボイスでのボカロ配信をしたい方はこちらの機材をオーディオインターフェイスに繋げて使う方が多いのですが、こちらも音質があまり良くないとの、この後にイコライザーで音を調整することができません。
どうしてもやりたい方は高音質配信のやり方であるオーディオインターフェイス2台体制を用いてDAW上でオートチューンをかけて、その後にイコライザーで調整することをお勧めします(というかバ美肉の方がやってることってことよね?)。
◇まとめ
SPOONでは声劇をされる方が増えており、このブログの役割も終わったかなと思っていたのですが、イリアムでも音質で悩んでいる方が多かったのでまとめ直してみました。
配信機材に関しても上をみたらキリがない世界です。ゼルサウンドのマイクを買うくらいなら内蔵マイクのままでもいいのでは?という意見もありますが、BGMを綺麗に流せることやエコーをかけれる入門用としては選択肢に入ると思います。
とはいえど、できればAG03 mk2+マイクまでは頑張って手を伸ばした方が今後のモチベーションにもつながるのではないでしょうか。
配信機材の購入を考えている方に参考になれば幸いです。
◇注意
よく歌ってみたなどを使用する方向けにおすすめのSSL+やmotu M2などのオーディオインターフェイスはたしかに高性能なのですが、スマホへの動作保証はされてません。SSL+に関してはスマホで動かしている動画を投稿している方もいますが、BGMも含めてモノラルにする必要があったり、あくまでもメーカーは動作保証外であることをお忘れなく……。
◇余談
OBSで配信されるVtuberさんの場合はAG03 MK2を買うメリットはほとんどありません。kompete audio2など価格や安くさらに高音質のオーディオインターフェイスを買われることを推奨します。
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